平均・分散の正規分布に従う確率変数があり,かつが平均・分散の正規分布に従うとします.
このとき,の周辺分布は,平均・分散の正規分布に従うことが知られています. この記事では,この性質を導出する過程を備忘録として記載します(実際にはもっとスマートな導出方法があるかもしれません).
の周辺確率密度関数は以下のような積分で求められます.平方完成を用いることで,積分の対象となるを以下のように変形できます.
を積分すると,に関する正規分布のカーネルの積分が現れます.そのため,積分を正規化係数の逆数で置き換えることができます.最終的に,の周辺確率密度関数が,平均・分散の正規分布に従っていることが導出されます.